「骨折」時のナースの心得

人にとって骨折というケガは誰にでもあり、どこででもありうるということを私も身を以て体験しました。まだ年齢的に骨折を機会に寝込むようなことはありませんが、それでも骨折後一年たっても骨折した方の足の指の曲がったのは治りません。

骨折で怖いのは高齢者の方の場合です。歩いていても不安定、足に力が入らない、運動量が少ない場合はどうしても段差や道路のへこみや傾きには弱いです。気を付けていても足が上がってない場合は我々でも躓くことはあります。

看護者や介護者が付いていても転んでいる高齢者を見ると、ヒヤッとします。その転び方にも上手な転び方があって、上手に転んでくれると怪我も少ないのだそうです。整形外科の看護師さんが高齢者は顔からいから転ぶ人が多く、そうなると顔に怪我をして頭を打つ形になると怖いと話していました。
骨折してしまったら骨折箇所をギブスで固定して安静にするだけ、ただひたすら早く骨がついてくれることを祈るだけしかありません。足先や足の甲、指先や腕ならば固定して不自由でも起きて生活はできますが、大腿部骨折、脊椎の骨折などになると安静にしベッドに寝たきりとなってしまうことにもなり看護も必要となります。その間、入院するまでもないが、自宅では不便という方は、介護付老人ホームへいっとき入ることになります。

骨折も後半にさしかかってくるとギブスで固定されている部分以外は無理のない範囲で動かすことで運動機能の回復が早められます。私は左足の甲2か所だったので、一カ月目にはどんどん家の事を積極的にするようにしました。動きがぎこちない上に思うように体が動かずイライラもしますし、買い物に出て道路で車に会うと怖かったです。

ギブスが取れると医師、看護師、理学療法士の指導に従ってリハビリに積極的に励むことです。勝手あった筋肉はびっくりするくらい衰えていますから、最初は動くと痛みがまだあったりふらふらして力が入らなかったり、動かしにくい感じがしますがほどほどに動かすことを覚えて痛みがなくなればどんどん外にでかけていくことをおすすめします。

そしてどの位で治るのだろうと中だるみ頃になると、治る速度が落ちてきてどうなることやらと心配しているとまた治る速度がもどってきます。そうするとゴールも見えてくるので頑張りましょう。

高齢者の骨折で怖いのは、骨がもろくなってしまっていることがあるので、折れた骨を治療するには困難が伴うことも大いにあります。また骨折をきっかけに介護が必要な状態になることで、高齢者自身も自信をなくして動こうとしなくなるケースもあり、そうなると看護の方法も考えなければなりません。

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